初手で『コスモエナジー』を発動し、次のターンでデオキシス(スピードフォルム)の進軍・・・。

 

攻撃されたらデオキシス(アタックフォルム)に交換し、倒せたらそのままゴールを目指す・・・。

 

これは、現在のコマスターで日常茶飯事に起こっている戦術です。

 

デオキシスがデッキに入っていないプレイヤーは、上位ランカーになることは不可能になりつつあります。

 

これは、ポケモンコマスターのコンセプトとかけ離れている気がするのは、私だけでしょうか?

 

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目次

ポケモンコマスターの感想・評価

ポケモンコマスターは『Pokémon DUEL』となり、現在では世界中でダウンロードすることができます。

 

おそらく、『Pokémon DUEL』から始めた方たちは、コマスターの現環境になんの違和感もなく、『EXがいれば勝てる!』『手っ取り早く強くなるためには課金が当たり前!』と思っているようです。

 

しかし、配信初日の2016年4月12日(iOSは19日)から始めている方の中には、「昔と比べてコマスターは変わってしまった・・・」と嘆いているようです。

 

何故なら、ポケモンコマスターのコンセプトは『弱いポケモンでも、戦略しだいで強いポケモンに勝てる』というものだったからです。

 

かつてのコマスターがどんなものだったのか、知らない方のために紹介していきます。

 

かつてのEXポケモンはMP1

今では、MP3のEXポケモンが当たり前となっています。

 

しかし、かつてのEXポケモンはMP1しかいませんでした

 

その理由は、パワーバランスを保つためです。

 

EXポケモンたちは、他のポケモンと比べて白ワザの威力が高く、CやUCでは絶対に勝てないような存在でした。

 

だからこそ、侵略が困難なMP1という枷をつけることで、パワーバランスを保っていたわけです。

 

これなら、エントリーポイントからポケモンをどんどん出していけば、進行することはできません。

 

そのため、プレイヤーたちは必然的にEXポケモンを1匹入れる程度にしていたのです。

 

昔はオニスズメ、ルチャブルが最強

コマスターで最強だったポケモンがオニスズメルチャブルだったことを知っていますか?

 

オニスズメはMP3の時代があり、ラティアスと同じく『とぶ』でゴールを狙うことができました。

 

ただ、オニスズメは白ワザの威力が弱いので、ゴールキーパーを払い退ける力はありませんでした。

 

そう考えると、パワーバランスが良かったと今は思います。

 

また、ルチャブルは遠距離攻撃ができる唯一のポケモンです。

 

EXポケモンが溢れていない時代では、この方法を使ってブロックポケモンを無傷で倒すことができました。(相手は反撃することができない)

 

対策としては、ゼニガメカブトなどの青ワザ持ちでブロックしたり、他の通路から挟み込む形で攻撃する対処法がありました。

 

このように、優秀な能力を持ったポケモンはいたにしても、そこには必ず対策法があり、どんなポケモンでも倒すことができました

 

現在のような、特定のポケモンを倒すためには特定のEXポケモンが必要・・・という時代ではありませんでした。

 

あれ、ストーリーってどうなった?

昔のコマスターは、ストーリーをメインに楽しむゲームでした。

 

本家のポケモンとは違った世界観であり、誰もが新しいポケモンの物語に「この次はどうなるの?」「ロジャーファミリーの真相が知りたい!」とワクワクしたものです。

 

今ではサクッとクリアできるホテル群ですが、EXポケモンがほとんどいなかった時代では、ストーリー攻略は修羅の道でした。

 

雑魚キャラであるはずの相手に、オニスズメの『とぶ』コンボを決められたときの絶望感は、外人の方たちには分からない感覚だと思います。

 

イタズラにエナジーを消費してゼロになると、「もうやらない!ただの運ゲー!」と投げ出しますが、回復の知らせがきたら、結局プレイしていた方ばかりだったと思います。

 

その衝動に駆られた理由は、ストーリーの続きが気になっていることもありますが、何より『コマスターは戦略しだいで、強い相手にも勝つことができる』ということを知っていたからです。

 

RポケモンやEXポケモンを使ってくるオーナーに勝てた瞬間、ガッツポーズを取ってしまうぐらい嬉しいことでした。

 

現在、このストーリーは中途半端な場所で止まってしまっています。

 

身を挺してくれたカルロ(AI)は、記憶を戻すことはできるのでしょうか・・・。

 

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コマスターのストーリーとキャラクター

 

現環境の問題点

コマスターの現環境の問題点をいち早く気づいていたのは、皮肉にもドン・ロジャーでした。

 

「あるべき我らの明日のために」を掲げていたファミリーが危惧していたコマスターの世界は、コマスターが金持ちの道楽に成り下がることでした。

 

AIがコマスターの戦術を考えてくれるから、レアなポケモンを持っている者が勝つ・・・という考えを危惧した話なのですが、これが現在のコマスターに酷似していると感じてしまうのは、不自然でしょうか?

 

実は、外国の方たちのほとんどが課金勢のようです。

 

確かに、彼らはあとからコマスターに参戦しているので、EXポケモンを持っていません。

 

だからこそ、『EXポケモンがいれば勝てる』ということを知ってしまい、課金してトレボを回し、集まったマテリアルでEXポケモンを購入しているのです・・・。

 

もちろん、無料配信のスマホアプリでは収益も必要だと思います。

 

ただ、そのせいでパワーバランスが壊れていくと感じるのは気のせいでしょうか?

 

伝説の鳥ポケモンであるサンダーファイヤーフリーザーは特性『ひしょう』により、ポケモンたちの上を飛び越えることができます。

 

これにより、この3匹が環境を支配するようになりました。1匹でも入れなければ、侵入を許してしまうからです。

 

かと思いきや、次はデオキシスたちが襲来してきました。

 

アタックフォルムは『サイコブースト130』、スピードフォルムはコマスター初のMP4です。

 

しかもダイヤ×72の『コスモエナジー』があれば、デオキシスたちを好きなだけ入れ替え放題です。

 

結果、デオキシスが主流となり、現環境を支配しています

 

次はアローラ勢が登場し、その上を叩くことができるメガシンカポケモンが登場・・・その後にZワザ持ちの・・・と考えてしまいがちです。

 

結論をいえば、私たちがコマスターで勝ち続けるためには、新しいEXポケモンを入手し続ける必要があるのです。

 

その方法は、リーグマッチでタイムトレボを回し続けるか、課金をするしかありません

 

レーティングバトルの採用を検討すべき

ルール無用が現コマスター環境であり、勝ち続けるためにはEXポケモンが必要不可欠です。

 

そして、私たちは同じ顔触れのポケモンだけを使い相手もそれほど変わらないポケモンでバトルをし続けるのです。

 

これは、本家のポケモンではあり得ない光景だと思います。

 

本家のポケモンにもトップメタは存在しますが、アイデア1つでマイナーなポケモンが活躍することが可能だったりします。

 

では何故、本家のポケモンバトルではこのようなことが起こるのでしょうか?

 

それは、レーティングバトルではルールが設けられているからです。

 

そうです、ステータスの強い伝説と幻のポケモンを禁止しているため、パワーバランスが保たれているのです。

 

だったら、コマスターでもしっかりとしたルールを設けることができれば、EXポケモンばかりが溢れるおかしな環境を払拭することができるでしょう。

 

もちろん、せっかくEXポケモンを入手したのに、まったく使えなくなってしまっても意味がないので、本家のようにフリーバトルでは使えるようにすればいいと思います。

 

現在のリーグマッチは今まで通りのルールで行い、ジム戦では正規のレーティングバトルを採用すればいいのです。

 

ジム戦で行うレーティングバトルのルール

※このルールは個人が考えたものなので、公式とはまったく無関係です。

 

頭ごなしにEXポケモンを禁止にしても、それはそれで面白みに欠ける気はします。

 

なので、EXポケモンを1匹に限定します。

 

これにより、デオキシスは『コスモエナジー』のコンボが使えなくなりますが、それがなくても強いので文句はいえないでしょう。

 

たぶん、EXポケモンの限定だけでも十分楽しめるルールだと思います。

 

あとは、Cポケモンは必ず1匹入れることも義務づければ、進化ルールを作った意味が生まれるかもしれません。

 

このように、たった2つのルールを設けるだけで、力こそが全てという環境を打開できると思います。

 

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まとめ

初期の頃、トレボからEXポケモンが排出された感動は、現在の比ではありませんでした。

 

強いだけではなく、格好良かったからです。

 

しかし、現在のSNSの反応を見ると「うわっ、EXで〇〇出ちゃった・・・」「これっ!?デオキシスが欲しかった」など、EXポケモンの中でも価値が存在しています。

 

これは、EXポケモンが溢れ過ぎたために起こった現象だと思います。

 

出すポケモンをどんどん強くしていけばいくほど、かつてのEXポケモンたちは忘れられていきます

 

どんなEXポケモンにも特別な価値を与える工夫が、今のコマスターでは必要なのかもしれません。

 

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