ポケモン映画『キミに決めた』の内容(あらすじ)と感想、評価のまとめページとなります。

 

なお、内容にはネタバレも含みますのでご注意ください

 

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キミに決めたの内容あらすじ

『出典・ポケットモンスター公式サイト

 

1

その街は、熱狂なまでの歓声に包まれていた。

 

無理もない。今宵は、カントーのてっぺんを決めるポケモンリーグが開催される日だ。

 

スタジアムでは、2匹のポケモンが激闘を繰り広げていた。

 

ゲンガーの『ナイトヘッド』が忍び寄り、目標であるカメックスを襲う。

 

軟なポケモンなら恐怖で動けなくなるところだが、カメックスも歴戦を勝ち抜いた猛者だった。

 

見事に耐え切り、『れいとうビーム』でゲンガーを氷漬けにする。

 

大事な場面で不運に見舞われたトレーナーは舌打ちをしながらゲンガーを戻し、代わりにフシギバナを繰り出した。

 

けたたましい雄叫びを上げる2匹は、じりじりとその距離を詰めていった・・・。

 

 

その様子を、少年はテレビの前で食い入るように見つめていた。

 

彼の名はサトシ、マサラタウンに住むポケモンが大好きな少年だ。

 

明日の10歳の誕生日にパートナーポケモンを貰い、旅に出る予定だった。

 

サトシは、興奮冷めやらぬまま布団に入った。

 

夢の中でさえ、彼はモンスターボールを投げていた。

 

ただ、実際に投げたのは目覚まし時計だったが、その事実に気づく間もなく眠り続けていた。

 

 

次の日。当然、投げて壊した目覚まし時計が鳴ることはなく、サトシは完全に寝坊してしまった。

 

オーキド博士との約束の時間は、とうに過ぎていた。

 

「オーキド博士、オレのポケモンは?」

 

パジャマのままポケモン研究所にやってきたサトシに、オーキド博士はニッコリした。

 

「ゼニガメか?ゼニガメなら、寝坊しないでやってきた子が連れていったぞい」

 

第1希望がいないことを知り、肩を落とすサトシ。

 

それどころか、第2、第3希望も他の少年少女たちが連れて行ったというのだ。

 

「じゃあオレ、ポケモンなしで旅をするの?」

「いや、もう1匹おるんじゃが。あれにはちと問題があってのぉ・・・」

 

すると、サトシの視界に黄色い何かが通り過ぎた。

 

階段から降りてきたのは、電気ネズミのピカチュウだった。

 

「可愛い!オレ、これにします。よろしくな、ピカチュウ」

 

ニッコリと微笑む彼とは対照的に、ピカチュウは険しい顔つきになり、電気袋をバリバリと鳴らし始めた。

 

直後、サトシはガイコツが見えるぐらいに痺れることになった。どうやら、極度の恥ずかしがり屋のようだ。

 

それでも、初めてのポケモンに興奮するサトシは、ピカチュウをパートナーポケモンとして選ぶ決心を固めていた。

 

「そのまま旅に出るつもりだったんでしょ?」

 

声をかけてきたのは、ママのハナコだった。

 

サトシは、自分がパジャマのままだったことをつい忘れていた。

 

着替えたあと、サトシはオーキド博士からもらったモンスターボールをピカチュウに向けた。

 

すると、イナズマの形をしたシッポで弾かれてしまう。

 

「なんでモンスターボールに入らないんだよ」

「このピカチュウは、モンスターボールが嫌いなんじゃよ」

 

オーキド博士は笑いながら頭を掻いた。

 

2

 

「ずっと、この状態を続ける気?」

 

まだ、トキワの森にさえ辿り着いていないタイミングで、サトシは後ろを振り返った。

 

まったくついて来ないピカチュウをマサラタウンから連れ出すために、ロープで引っ張っていたのだ。

 

ただ、この状態では、次のポケモンセンターに着くのは夜になってしまう。

 

「君はオレが嫌い?」

 

ピカチュウと同じ目線になって尋ねたサトシに、ピカチュウはそっぽを向いた。

 

「オレは君が好きだよ」

 

しかし、まるで聞く耳を持たない。

 

すると、サトシはロープを解いた。仲良くなるのに不要だと感じたからだ。

 

その時、草むらからポッポが現れた。

 

サトシは、初めて遭遇した野生のポケモンに興奮気味だ。

 

モンスターボールでゲットしようとするが、簡単に出てきてしまう。

 

ようやく冷静になり、ポケモンは弱らせる必要があることに気づき、ピカチュウに指示を出す。

 

しかし、相変わらずピカチュウは言うことを聞かないままだった。

 

「もういいよ、1人で戦うから」

 

サトシは手ごろな石を掴むと、ポッポに向かって投げつけた。

 

しかし、ポッポは飛び立ったあとだった。

 

間抜けな行動に、ピカチュウは笑っていた。

 

すると、石を投げ入れた草むらからオニスズメが顔を出した。どうやら、石がぶつかって怒っている様子だった。

 

飛びかかってきたオニスズメに、サトシは慌てふためいた。

 

ところが、オニスズメはサトシに目もくれず、ピカチュウに攻撃を加えようとした。

 

どうやら、ピカチュウが笑っていたため、石を投げた相手だと勘違いをしているようだった。

 

サトシには非協力的なピカチュウだったが、オニスズメに攻撃されたので反撃の『でんきショック』をお見舞いする。

 

すると、オニスズメは大木に避難した。隠れたのかと思いきや、100羽は超えるオニスズメの大群が木から飛び出してきた。

 

サトシとピカチュウは一目散に逃げたが、オニスズメのスピードは速く、ピカチュウを連続で攻撃していく。

 

「やめろ!石を投げたのはオレだ!」

 

サトシは傷ついたピカチュウを抱きかかえると、オニスズメたちの群れから守りながら走り出した。

 

しかし、状況は最悪だった。雨が降り始め、地面を走るサトシには不利な状況が続く。

 

ついに、足を滑らせて転んでしまう。

 

オニスズメの群れは、この機を逃さぬよう、旋回しながらサトシとピカチュウに狙いを定めていく。

 

「ピカチュウ、これに入るんだ」

 

すると、サトシはピカチュウの前にモンスターボールを差し出した。この中なら、オニスズメの攻撃から身を守ることができる。

 

そして、サトシは時間を稼ぐように、両手を広げてオニスズメたちに叫んだ。

 

「オレを誰だと思っている?オレはマサラタウンのサトシ、ポケモンマスターになる男だ!みんなまとめてゲットしてやる!」

 

オニスズメたちが襲ってきた。その勢いは、人間の体では絶対に耐えられない衝撃だった。

 

その時だ。肩に重みを感じ、サトシは振り返った。

 

そこには、最後の力を振り絞ってオニスズメの前に飛び出すピカチュウの姿があった。

 

ピカチュウの渾身の『10まんボルト』が大気に轟いた。

 

雨のせいで体が濡れていたオニスズメたちには効果抜群であり、逃げるように飛び去っていった。

 

「ピカチュウ、オレでいいのか?」

 

倒れ込んでいたサトシを、ピカチュウはペロリと舐めた。2人の間に友情が芽生えた瞬間だった。

 

空を見上げればすっかり晴れており、夕日には綺麗な虹がかかっていた。

 

その時、七色の風がサトシとピカチュウの頬を吹き抜けた。

 

それは、七色に輝くホウオウの姿であった。

 

ホウオウは去っていく間際、虹色の羽根を落としていった。

 

サトシはそれを拾い上げ、「いつか、あいつに会いに行こうぜ」とピカチュウに声をかけた。

 

ピカチュウはその問いに応えるように、サトシの肩に乗った。

 

3

 

サトシは、ピカチュウがキャタピーとバトルしたキズを癒すため、森の中に佇むポケモンセンターに寄っていた。

 

そのバトルのおかげで新しい仲間が加わり、ピカチュウも大喜びだった。

 

「お預かりしたポケモンは、みんな元気になりましたよ」

 

ジョーイさんから受け取った時、入れ替わりでシャワーズを抱えたトレーナーが入ってきた。

 

そのシャワーズは酷い火傷をしており、かなりの重症だった。

 

「誰にやられたの?」

「エンテイです、まだこの森にいるかも」

 

近くで聞いていたトレーナーたちは、こぞって外へと走り出していた。

 

サトシも伝説のポケモンを一目見ようと、ピカチュウと一緒にポケモンセンターから飛び出した。

 

視界を遮るような深い森の中を歩いていると、偶然にもエンテイの姿が見えた。

 

サトシが走り出そうとすると、前髪を束ねた同年代の女の子が横から現れた。

 

「おっ先ー」

「あ、コラ!オレが先に見つけたんだぞ!」

 

2人は競争のように走り出した。エンテイは、ただじっと2人を観察するように見つめていた。

 

女の子はポッチャマを繰り出すと、『バブルこうせん』でエンテイを攻撃した。

 

しかし、軽やかに避けると、サトシの背後に降り立つ。

 

帝王を思わせる威圧的なプレッシャーに怯むサトシだったが、なんとかピカチュウに攻撃の指示を出す。

 

それすらも当たらないエンテイは、まさに伝説にふさわしいポケモンだった。

 

すると、2人の間に割り込むように、おかっぱの少年が現れ、ルカリオを繰り出した。

 

ルカリオはエンテイに攻撃を加えることができたが、反撃の『かえんほうしゃ』で吹っ飛ばされて木に激突する。

 

誰もが動けなくなるのを確認すると、エンテイは何事もなかったかのように立ち去った。

 

命拾いした形となった3人だったが、サトシは納得がいかない様子だ。

 

「私はフタバタウンのマコト」

 

女性トレーナーのマコトはそういうと、サトシにバトルを申し出た。マコトもまた、エンテイを逃がしたのはサトシのせいだと思っているようだ。

 

「僕はトバリシティのソウジ。忠告しておく、もうじき嵐が来る」

 

ルカリオ使いのソウジはそういうと、去っていった。しかし、今は快晴だ。

 

2人は気にせずバトルをするのだが、ポッチャマの『ハイドロポンプ』が野生のイワークに当たってしまい、2人は森の中を逃げ回った。

 

サトシの無茶な行動のおかげで、なんとかイワークの怒りを鎮めることができ、そのおかげでマコトとも和解するきっかけとなった。

 

そのタイミングで、本当に雨が降ってきたので、2人は雨宿りできるところを探すために歩きだした。

 

すると、雨の中で1匹のヒトカゲが座っていた。しっぽの火がかなり弱い。

 

声をかけようとすると、ヒトカゲは後ろからやってきた若いトレーナーに走り寄った。

 

しかし、そのトレーナーはヒトカゲを蹴ると、ルガンガン真夜中の姿と一緒に去っていこうとする。

 

「待てよ!お前のポケモンだろ」

「ああ、元だけどな」

 

彼はクロスと名乗り、最強のポケモントレーナーを目指していると語った。

 

だからこそ、弱いと判断したヒトカゲを切り離したのだ。

 

追いかけて言いたいことは山ほどあったが、今はヒトカゲの命が危なかった。

 

サトシとマコトは、雨宿りができる洞窟を見つけて入ると、そこにはソウジの姿があった。

 

彼はポケモン博士を目指しているようで医学の知識もあり、ヒトカゲを介抱してくれた。

 

そのあと、3人は色々と話をした。

 

その中で、サトシはホウオウとエンテイの逸話を聞いた。

 

150年前。塔が雷で焼け、3匹のポケモンが亡くなった。

 

その3匹をホウオウが蘇生させ、塔を焼いた炎の化身エンテイ、塔に落ちた雷の化身ライコウ、塔を鎮火させた水の化身スイクンとなったのだと・・・。

 

その時、ポケモンたちも雨宿りに洞窟へやってきた。

 

その先頭に立つのは、エンテイだった。

 

自然の脅威の前では、人間もポケモンも同じなのだ。

 

すると、サトシは自分がホウオウの羽根を持っていることに気づき、その羽根を見せた。

 

その輝きに、エンテイは目を細めた。

 

そして、エンテイの影にしたマーシャドーもまた、サトシをじっと見つめていた。

 

「虹色の羽根に導かれ、ホウオウに会う者、虹の勇者とならん」

 

その伝説を教えられ、サトシはホウオウに選ばれたことを知った。

 

「オレ、ホウオウに会ってバトルしたい」

 

サトシとピカチュウは、そんな純粋な想いを口にした。

 

それを見定めるように、マーシャドーはサトシの影へと移動した。

 

4

 

ライゼン山脈で最も高いテンセイ山。

 

そこにホウオウがいることを虹色の羽根の輝きが教えてくれた。

 

サトシは、ホウオウを見たいというマコトとソウジを連れて旅を再開した。

 

その麓にたどり着くまでには、数々の出会いと別れがあった。

 

 

キャタピーはトランセルとなり、バタフリーに進化した。

 

そこで出会ったピンク色のバタフリーと仲良くなり、バタフリーの群れに交じって南へと旅立っていった。

 

スイクンやライコウも現れ、虹色の羽根を持つ者に相応しいかどうか、見定めるように現れ、そして去っていった。

 

ただ、もっとも大きかった出来事といえば、サトシがクロスのガオガエンに敗北したことだった。

 

友情の大切さを教えようと、ヒトカゲから進化したリザードでバトルをしたが、クロスの『最強』という信念の前に敗北したのだ。

 

「あんな奴に負けるなんて・・・」

 

サトシは自分が正しいと思いつつも、負けた理由が分からずにいた。

 

「ピカチュウなら勝てたんじゃ?」

 

そんな考えまで口にしてしまい、ピカチュウにも心配されてしまった。

 

「なんだよ、お前もオレが悪いって言いたいのか?」

 

ピカチュウに頷かれてしまい、サトシは森の中へと姿を消した。

 

「最初のポケモンがゼニガメだったらな・・・」

「オレはホウオウに導かれたトレーナーなんだ。ピカチュウがいなくたって・・・」

 

そんな思いばかりを口にしていると、虹色の羽根から徐々に光が消えていった。

 

マーシャドーの目が怪しく光ると、サトシは深い眠りに落ちた。

 

 

サトシは目を覚ますと、そこはマサラタウンだった。

 

サトシは学校に通う、ごく普通の小学生だった。

 

いつも通りの日常が流れる・・・色のない世界。

 

そこに、何か黄色い存在が横切った。

 

でも、それが誰なのか分からない。

 

1番大切な友達だったのに、その姿が分からない。

 

サトシは、がむしゃらに走った。その存在をもう離さないように。

 

ピカチュウに触れたとき、ようやく世界に色が戻り、そしてサトシは目を覚ました。

 

目の前にいたのは、ピカチュウだった。心配そうに見つめている。

 

サトシは、勝ちに固執していた考えを恥じた。それでは、クロスと何も変わらない。

 

それがようやく分かった時、色を失っていた虹色の羽根は再び輝きを取り戻していた。

 

5

 

テンセイ山を登っていると、ホウオウを研究しているボンジイと出会った。

 

初老のボンジイは、長年の研究のおかげで、ホウオウがこの山に来ることを知っていた。

 

近くに多くのポケモンたちが集まっているのは、ホウオウの癒しの力を分けて貰えるからだという。

 

サトシが虹に導かれし者だと知ると、ボンジイは歴史的瞬間を見ようとついてくることになる。

 

歩いている途中、マーシャドーの存在についても教えてくれた。

 

サトシとピカチュウは、1度だけその存在を確認していた。

 

マーシャドーは影より導く者であり、色を失った時、全てを正す存在だという。

 

サトシは山頂にやってくると、虹色の羽根を掲げようとした。

 

その時、クロスが現れた。ホウオウとバトルする資格があるのは自分だと、サトシたちをつけていたのだ。

 

「オレも1度、ホウオウを見たことがある。でも、羽根を落としてはくれなかった!」

 

サトシはその問いに応えるように、リザードを繰り出した。ガオガエンの『かえんほうしゃ』を受けつつも、その灼熱の炎の中で進化の輝きを放った。

 

リザードンとなり、空へと飛翔する。ガオガエンも必死に食らいつくが、『ちきゅうなげ』を決められ、地面にへばりつく。

 

お返しの『かえんほうしゃ』を浴びせられ、ガオガエンは目を回して倒れてしまった。

 

しかし、納得がいかないクロスはサトシから虹色の羽根を奪い、輝く岩の上に掲げた。

 

その途端、羽根は色を失い、辺りは紫色の闇に支配された。

 

その現象を説明するかのようにマーシャドーが現れ、クロスから虹色の羽根を奪った。

 

マーシャドーの判断は『全てを正す』ことだった。

 

マーシャドーの力で、近くに集まっていたポケモンたちは洗脳され、サトシたちを襲い始めた。

 

クロスのルガンガンもまた、その洗脳に遭い、クロスを襲うようになってしまう。

 

ようやく、クロスは自分がした事の重大さに気づくことになった。

 

「マーシャドーから羽根を取り戻すんだ」

 

ボンジイに打開策を示され、サトシたちは協力して洗脳されたポケモンたちと立ち向かった。

 

クロスはルガンガンに噛みつかれつつも、サトシを守る盾となった。

 

その行為により、ルガンガンだけはすぐに洗脳から解放される。

 

しかし、1匹増えただけでは戦力の差が縮まらず、サトシとピカチュウがマーシャドーを止められるかどうかが、勝負のカギとなった。

 

ホウオウのエネルギーを得たマーシャドーの攻防は凄まじく、ピカチュウは突き飛ばされてしまう。

 

ポケモンたちにも囲まれてしまい、サトシとピカチュウは活路を絶たれてしまった。

 

「ピカチュウ、これに入るんだ」

 

サトシはモンスターボールを取り出すと、出会いの日と同じ言葉を投げかけた。

 

「お前たち、オレを誰だと思っているんだ!」

 

あの時と同じように、サトシはピカチュウを助けるように立ち塞がった。

 

ピカチュウもその気持ちに応えるように攻撃しようとするが、すでに体力の限界であり、ポケモンたちを撃退することができなかった。

 

今後は危機を脱出することができず、サトシとピカチュウは地面に突っ伏してしまった。

 

「どうして・・・入ってくれないんだよ・・・」

 

体を動かすのもやっとのサトシは、そうピカチュウに投げかけた。

 

すると、ピカチュウの口が微かに動いた。

 

『いつも一緒にいたいから』

 

サトシには、確かにそう聞こえた。

 

自分のパートナーを守るため、サトシはモンスターボールをピカチュウのおでこに押し当てた。

 

モンスターボールに入ったピカチュウは、その後の攻撃を逃れることができた。

 

攻撃が収まったあとに出てきたピカチュウは、サトシの姿を捜した。

 

しかし、そこにあるのはサトシの帽子だけだった。

 

ピカチュウの目から涙がこぼれ落ちた。

 

悲しみの『1000まんボルト』が炸裂し、マーシャドーが作り出した闇が一瞬にして吹き飛び、ポケモンたちは正気を取り戻した。

 

それでも、サトシの姿はどこにもなかった。

 

6

 

サトシは走っていた。

 

いつもように、草原を走っていた。

 

大好きなパートナーと一緒に。

 

そこにいないはずのピカチュウが、サトシには見えていた。

 

 

同じく、泣いていたはずのピカチュウは、何もないところにサトシの存在を感じていた。

 

虹色の光が現れ、ピカチュウはそこへ飛び込んだ。

 

その光が人の形に成した時、サトシはピカチュウを抱きかかえていた。

 

その手には、新たな虹色の羽根が握られていた。

 

それはホウオウの奇跡だったのか、マーシャドーの見せた悪夢だったのかは誰にも分からない。

 

けれども、マーシャドーは満足したように、再び虹色の影へと姿を消した。

 

その後、サトシの呼びかけに応えるように、ホウオウが虹に沿ってやってきた。

 

ホウオウはサトシを虹の勇者として、最後の試練を下すつもりだった。

 

「ホウオウ、オレとバトルしようぜ!」

 

ホウオウは、その問いかけに応えるため、空高く飛翔した。

 

サトシは、肩に乗ったピカチュウにこう指示を出した。

 

「ピカチュウ、キミにきめた!」

 

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感想と評価

ポケモン映画は色々と視聴してきましたが、冒頭の15分から感動した作品は『キミにきめた』が初めてだったかもしれません。

 

オニスズメの数が5割増しだったのは、かなり恐怖を感じましたね。

 

さて、あらすじの中では触れていませんでしたが、ロケット団もしっかり登場していました。

 

今回は本編に介入していない時間軸となりますので、サトシとピカチュウを追うのは不自然に感じました。(ホウオウと戦った後にもついてきます)

 

また、ポッチャマが『ハイドロポンプ』を使ったのは衝撃を受けましたね。

 

ポッチャマが『ハイドロポンプ』を覚えるためには43レベル必要なので、エンペルトに進化させないこだわりが凄いなと感じました。(母親がエンペルト使いという理由もあるかもしれません)

 

あと、全体的に気になったのはリアリティを追及していたことでしょうか。

 

今まででも、サトシがポケモンに攻撃されることは多々ありましたが、今回はちょっと生々しいぐらいでした。

 

クロスに関しては、ルガンガンの攻撃を避けるという反応速度を披露しており、人間側の身体能力も飛躍的に向上している時間軸のようです・・・。

 

さて、上映前からもっとも気になっていたことがようやく判明しました。

 

タケシとカスミは、この時間軸には存在しないようです。(シゲルに至っては孫なのに『寝坊しないが連れて行った』と言われる始末・・・)

 

サトシが歩んだ20年の中にはいない人々となってしまい、ちょっと切ない気もします。

 

ジムバトルでエリカが「これで何個目ですの?」と尋ねた時、サトシは「3個目です」と答えており、タケシかカスミかマチスの誰かを飛ばしている可能性がある驚きの発言をしていました。

 

こればかりは、マチスであって欲しいと強く思いましたね。

 

とはいえ、救済措置のようにエンディングでは3秒間ずつ登場していました。

 

ただ、今まで旅をしてきた仲間全員だったので、やはり扱いは特別なモノではなさそうです。

 

最後に、ピカチュウが喋ったのは非常に驚きました。

 

もちろん、サトシにしか聞こえない言葉だったと思いますが、それでも初めての採用であり、かなり衝撃が走ったシーンでした。

 

ポケモン映画の20周年に相応しい内容となったのではないでしょうか。

 

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