ポケモンGOにおいて、もっとも批難されている点は、都会と田舎の格差だと言われています。
リリースして早2ヵ月あまりですが、すでに3割のユーザーがやめている(アンインストールをしている)ようです。
アメリカの売り上げランキングでも、ついに首位から転落。
ただし、76日間も1位を独占したのは、世界のゲームアプリで3位に入る快挙のようです。
では、やめた最大の理由である『田舎にポケモンが出ない』『都会にしかレアポケモンが出ない』が本当なのか、実地調査しました。
対象は、都会と田舎の代表である『東京』と『北海道』にしました。
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目次
東京での実地調査
『P-GO SEARCH』などの『ポケモンマップ』と呼ばれる非公式アプリでみれば分かる通り、東京ではどこを歩いてもポケモンが出現しました。
『P-GO SEARCH』の詳細や使い方を知りたい方は、こちらの記事で紹介しています▼
ポケストップ
駅周辺など、削除されたポケストップもあるようですが、それでも見渡す限りにポケストップが広がっていました。
どこに住んでいても、必ず近くにはポケストップが存在し、自宅からでも道具を収集することができるようです。
それは同時に、ポケモンも出現することを意味します。
東京のプレイヤーは、自宅から出なくてもポケモンGOを楽しむことができるのです。
ジム
もちろん、他の地域に比べればジムの数も多いですが、必ずしも密集しているわけではありません。
ここに関しては、地方と同じぐらいの間隔で設置されている印象を受けました。
また、ジムは絶えず攻防が繰り広げられていました。
すぐに壊れ、プレイヤーたちがポケモンをジムに配置してレベル3に達しますが、ものの数分で違う色に変化します。
たまにレベル7のジムを見かけることもありましたが、次の日に確認すると、他勢力に制圧されていました。
ポケモンGOプレイヤーの人口とジムの数が合わないせいで、壮絶な奪い合いが行われていました。
ポケモンの種類と数
ポケモンが出現するためには、近くにポケストップやジムが必要となります。
東京は、その当たり前の条件を全地域がクリアしていますので、どこを歩いてもポケモンと遭遇できます。
3分間の歩行で1匹も出会わないことは、1度もありませんでした。
種類は北海道に比べ、アーボ、イシツブテ、プリン、サンド、サイホーン、ドードー、コイキングが出やすいです。
そもそも、たくさんのポケストップがひしめき合っているおかげで、レアポケモンとの遭遇率が高まっていました。
たとえば、1つのポケストップにレアポケモンが1時間おきに出現する場合、近くに4つも密集していれば15分の確率で出現するわけです。
ポケモンの巣とポケモンの聖地
東京最大の魅力は『ポケモンの巣』があること、と断言できるでしょう。
『世田谷公園』の中を道なりに進むと、3匹のカブトと遭遇しました。※(9/27にサイレント修正され、ゼニガメの巣に変更)
『不忍池』を1週すると、ミニリュウとハクリューに出会いました。(弁天堂の敷地内は禁止区域です、間違えないようにしましょう)
このように、『ポケモンの巣』があることは、ポケモン図鑑コンプリートで大いに役立ちます。
さらに、『ラプラス騒動』で話題にもなった『お台場』は、『ポケモンの聖地』と呼ばれています。
『ラプラス騒動』の詳細を知りたい方は、こちらの記事で紹介しています▼
めざましテレビの『ココ調』で『ラプラス騒動』が取り上げられる!ポケモンの聖地やP-GOサーチも調査
『ポケモンの聖地』とは、すべてのポケモンが出現する場所のことを指します。(『ポケモンの巣』を聖地と呼ぶ場合もある)
東京には『ポケモンの巣』や『ポケモンの聖地』がたくさんあり、ポケモンをゲットするのに困ることはありません。
なにより、『ルアーモジュール』があちこちで使われており、出現率をさらに上昇させていました。
もちろん、その分の『モンスターボール』は必要となります。
とはいえ、その分に匹敵するポケストップも配置されているので、回収率も100%と言えるでしょう。
もし、「東京に行きたいけど、どこに行けばいいか分からない」という方には、オススメの場所があります。
それは、『羽田空港』です。(国内線)
『羽田空港』の中心にいくと、ポケストップが4つほど密集している場所があります。
そこは絶えず『ルアーモジュール』が使われており、ポケモンたちが湧き出ています。
1時間のうちにピカチュウが2匹も出てきたので、損はしない『ポケモンの聖地』だと思います。
北海道での実地調査
知らない方も多いようですが、東京から札幌に直通する便は、羽田空港からはありません。
1度、新千歳空港に降りる必要があります。
千歳市から札幌市へは、車で1時間半ほどかかります。
ただ、ここで札幌市を実地調査の対象にすると、田舎でポケモンGOをプレイするという本来の目的にそぐわないと思いました。
札幌市は北海道最大の都市であり、『P-GO SEARCH』でもかなりの数のポケモンを確認することができたからです。
なので、20分かけて隣町の苫小牧市で、ポケモンGOの実地調査をすることにしました。
苫小牧市は、シンオウ地方ではマサゴタウンに位置していると噂された町です。
ナナカマド博士が住んでいる(設定)この町なら、何かしらの優遇がされている可能性があると淡い期待もありました。
ポケストップ
東京の方が北海道を訪れると、愕然とする光景が広がっています。
フィールドに点在するはずのポケストップが、たった1個しか見えません。
もちろん、場所によってはポケストップが密集している地域もありますが、100m歩くとそこには無が広がっています。(次のポケストップまで100m)
逆に、はるか先にしかポケストップがないのに、ポケモンと遭遇できた時は正直びっくりしました。
ポケストップやジムが及ぼすポケソースの範囲は、思ったよりも広いことが実感できる体験でした。(200mほど?)
結果として、地方の方は自宅からポケモンGOを楽しむことができないようでした。
ジム
ジムの数や配置されている距離は、都会とそれほど変わりはありません。
ただし、ジムの階層はまったく異なります。
レベル7は当たり前。レベル10の巨塔が、町中にそびえ立っていました。
駅前や繁華街のジムは、都会のように入れ替わりが行われていましたが、住宅地や公園などのジムに争いのエフェクトはほとんどありませんでした。
地方ではポケモンGOプレイヤーが少ないため、このような結果になったと推測されます。
ちなみに、7割が青チームとなっていました。
ポケモンの種類と数
ポケストップの数が少ないせいで、ポケモンの数は圧倒的に少なかったです。
1匹と遭遇後、次のポケモンと出会えるまで5分もかかるケースは珍しくありません。
ただ、1つのジムやポケストップから湧き出るポケソースの量が多い場所もありました。
中には、1つのポケストップから7匹のポケモンが出現する場所もありました。
地方では、こうしたポケソースを見つけることが重要だと感じました。
出現するポケモンで、ピッピ、スリープ、タッツー、コンパン、イーブイ、ヒトデマン、パウワウ、ゴースが東京よりも出やすいです。
ポケモンの巣とポケモンの聖地
やはり、ここが地方では絶望的のようです。
地方にとって『ポケモンの聖地』とは、ポケソースが複数あるポケストップやジムの近くであり、複数のポケストップが密集している場所ではありません。
なので、1度とり尽くすと、次に出てくるまで15分以上はかかります。
都会なら、次のポケストップを目指せばいいですが、地方では次のポケストップまで100mほどかかります。
そのメリットは、タマゴが孵化するぐらいです。
また、ポケストップが密集している場所もありましたが、『ルアーモジュール』がないと寂しい出現率でした。
しかも、『ルアーモジュール』を使用しても、レアポケモンの出現率が悪い印象を受けました。
地方では、レアポケモンをゲットするためには、タマゴの孵化が重要だと実感しました。
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都会と田舎の格差まとめ
実際に2つの場所でポケモンGOをプレイしてみた結果、インターネット上で言われているほどの格差はないように思えました。
「え?ポケモンの聖地や巣が少ないのに?」と思われた方も多いでしょうが、着目すべき点はジムです。
都会では、ジムでポケコインを稼ぐのは至難の業です。1日10ポケコインが当たり前の世界です。
ところが、地方では1人のプレイヤーが複数のジムを占拠していました。
平均で、1日のポケコインは30~50ほどの計算となります。
中には、毎日100ポケコイン&5000の『ほしのすな』を収集している方もいるようです。
ポケコインを貯めることができるということは、ショップで『バッグアップグレード』『ポケモンボックスアップグレード』『ふかそうち』をタダで購入できることを意味します。
『ふかそうち』がポケモン図鑑コンプリートを早めるのに必要不可欠なのは、誰もが知っている事実だと思います。
それを購入できるメリットは、レアポケモンが入手しやすくなるだけでなく、『ほしのすな』もまとまった量を確保できるのです。
ジム防衛ボーナスと孵化ボーナスで『ほしのすな』を大量にゲットしているため、地方のジムでは巨塔化が進んだと考えられます。(すべてがCP2000以上のジムは当たり前)
だからこそ、地方では入手しづらいポケモンがいます。それは、進化形です。
ランダムに生まれるタマゴで、レアポケモン(10km)をゲットすることは簡単ですが、それ以外だと被ってしまうからです。
その点では、間違いなく都会のほうが優れています。足りない『ふしぎなアメ』は、『ポケモンの巣』を訪れれば解決します。
また、バトルに興味がない地方プレイヤーからすれば、やはり格差と感じてしまうポイントのようです。
考え方さえ変えれば、田舎でもポケモンGOを楽しむことはできます。ただ、ポケストップが増えることですべてが解決することも、また事実のようです。
ポケモンマップを使うユーザーが3割の理由
非公式アプリである『ポケモンマップ』(P-GO SEARCHなど)を使うユーザーは、ポケモンGOプレイヤーの中で3割もいるようです。
田舎ではポケストップの数が少ない以上、レアポケモンと野生で遭遇するのは難しいです。
『ポケモンマップ』は、田舎のポケモンGOプレイヤーの救いになっているようです。
だからこそ、都会で『ポケモンマップ』を使う理由はないように思えました。
出てくるポケモンを特定しなくても、歩いているだけでレアポケモンの出現率は田舎より4倍は多いからです。
田舎の最大の問題点
ポケストップの増加は、地方に住むポケモンGOプレイヤーのモチベーションを上げるだけの問題ではありません。
地方のポケモンGOプレイヤーの中には、距離の遠いポケストップを回るために車で移動している方もいました。
確かに距離が遠いので、車を使いたくなる気持ちは分かりますが、これはあまりに危険です。
ポケストップの増加により、これらの問題も同時に解決できるので、ナイアンティックさんには早急にポケストップを増やして欲しいと感じました。
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