ポケモン空想科学読本2に記載されている『遺伝子操作によって狂暴化したミュウツー。なぜそうなった!?』の内容と感想の記事になります。
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目次
『遺伝子操作によって狂暴化したミュウツー。なぜそうなった!?』の内容
ミュウツーのORAS説明文
遺伝子操作に よって つくられたポケモン。
人間の 科学力で 体は つくれても
優しい 心を つくることは できなかった。
空想科学の著者である柳田理科雄さんは、ミュウツーの存在は考えさせられると切り出しています。
何故なら、柳田さんは子供の頃から科学者に憧れていたので、生物は作り出せても心は作れないのか?というテーマに胸が痛くなるようです。
確かに、ミュウツーはゲームでも映画でも、人間だけでなくポケモンにも容赦がないふうに描かれています。
本当に、遺伝子操作でそんなことが可能なのでしょうか?
遺伝子操作とは?
生物の体は、タンパク質からできています。
どんなタンパク質から作られているかで、それぞれの姿や性質が決まります。
その元となる設計図こそ、遺伝子なのです。
遺伝子はDNAと呼ばれる物質に刻まれており、DNAが細胞の核となります。
つまり、鎖のような形をしているDNAを切り離し、新しくつなぎ合わせることを遺伝子操作と言います。
現在の技術力では、植物に応用されており、農薬を撒いても枯れないジャガイモなどが作れるようです。
遺伝子操作による狂暴化
ここで重要なのがミュウです。
ミュウツーが生まれたのは、ミュウの遺伝子を操作したからです。
ミュウの遺伝子が人間と同じ構造かは定かではありませんが、仮にそうします。
狂暴化させる原因として考えられるのは、脳となります。
人間の脳は3層構造となっており、中心部で単純な気持ち(好き、嫌い、怖い)を感じ、その周りに本能(食欲など)があり、それらを覆う外側に『大脳皮質』があります。
『大脳皮質』で、思考や予測、本能のコントロールを行っているのです。
つまり、ここが欠如していると、本能のままに行動してしまうようです。
心を育むのは人生の経験が大きいですが、『大脳皮質』を失っていると心すら持っていない状態で生まれてくるということになります。
ミュウツーの狂暴ともいえる行動は、『大脳皮質』の欠如のせいかもしれません。
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『遺伝子操作によって狂暴化したミュウツー。なぜそうなった!?』の感想
よくよく考えると、ポケモンの生態は完全に常識外れだといえます。
現実世界だと、生物の先祖は細菌です。
それが遺伝子を増やしていき、その増える遺伝子の違いによって、さまざまな生き物に進化したのです。
ところが、ポケモンの場合、先祖は全ての遺伝子を持つミュウなのです。
そこからだんだん遺伝子を減らし、その他のポケモンになっていったと解釈するしかありません。
つまり、逆なのです。
ここまでが空想科学の著者である柳田理科雄さんの疑問ですが、更に加えるとポケモンは進化をします。
一度、退化した後で、必要に応じてポケモンたちは進化し始めるのです。
はてさて、どういう理屈でしょうか?
全ての遺伝子をミュウが持っていたということは、進化後の技も使えるのはいうまでもありません。
進化状態、つまりはリザードンの状態でミュウから退化したのなら、まだ納得がいきます。
ところが、退化しきった状態のヒトカゲなどで生まれたのです。
何故、最初から生物の最終形態として生まれてこなかったのでしょうか?(そもそも、遺伝子レベルで言えば最終形態はミュウなので、この疑問すらおかしな話ではありますが・・・)
神秘の生物、ポケモンの謎が深まるばかりです。
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