USUM(ウルトラサン、ウルトラムーン)は、最後の3DS版ポケモンだと言われています。

 

そのため、開発者たちはこの作品にゼンリョクを注いで望んでいました。

 

ところが、このUSUMに賛否両論の声が上がっているようです。

 

一般的な評判と個人的な感想を交えて紹介していきます。

 

※なお、紹介している内容にはネタバレが含まれます。

 

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目次

USUMの評判

『出典・ポケモン公式サイト

 

USUMは、サンムーンのマイナーチェンジ作品です。

 

サンムーンでは地中深くで眠りについていたネクロズマですが、USUMではストーリーのメインポケモンとして登場します。

 

このように、前作では注目されていなかったポケモンがピックアップされることは、ポケモンのマイナーチェンジではよくあることです。

 

そのため、長年ポケモンをプレイし続けているファンからすれば、USUMはサンムーンの完全版であることは予想がついていました。

 

ところが、購入者の中にはそうは思わなかったユーザーが多くいたようです。

 

つまり、サンムーンの続編として全く違うストーリーを想像していたというのです。

 

その理由の1つに、CMの見せ方などの宣伝方法に原因があったと指摘されています。

 

もはやここはキミが知っているアローラではない

 

こういった強烈なキャッチコピーが使われていますが、本筋のストーリー内容は変わっておらず、「サンムーンで体験したいつものアローラだった」という批判に繋がっているのです。

 

また、追加された要素がウルトラホールの先にある世界のため、「そこはアローラではない」「変わったのは違う世界の話」などと皮肉めいたコメントさえ出ているのです。

 

もちろん、こういった声は購入者の半数未満だと言われていますが、ポケモンの最新作でここまで酷評がついたのは例を見ないかもしれません。

 

USUMの感想

私はサンムーンとUSUM、どちらもプレイしてクリアしました。

 

サンムーンの世界観自体に賛否両論がなされていますが、新しいことに挑戦したという面では評価すべき作品だったといえるかもしれません。

 

通例となっていたジムを廃止してユーモア溢れる試練を導入したり、『ひでんマシン』の概念をなくすことでパーティの自由化を図ったことなどは、アローラの世界観ともマッチしていたので良かったと思います。

 

そして、今回のUSUMは前作では登場しなかったウルトラ調査隊も加わることで、ウルトラビーストやその先の世界について身近に感じることができました。

 

ウルトラ調査隊の立場を考えることで、彼らの世界の現状を肌で感じることができるからです。

 

他にも、ところどころに登場しなかった人物が現れ、サンムーンでは言葉足らずだったシーンを掘り下げており、アローラの世界観も深く知ることができました。

 

まさに、USUMはサンムーンの完全版と呼べる作品だったと言えます。

 

しかし、完全版にも関わらず、サンムーンであったはずのエピソードが変更されたり、削除されることには驚きを隠しきれませんでした

 

ウルトラ調査隊が現れたことでエピソードが若干変更されるぐらいなら理解できますが、リーリエと『ナッシーアイランド』を訪れなかったり、ルザミーネとリーリエの親子喧嘩がカットされるのは残念でした。

 

サンムーンの作品のファンになったユーザーは、ああいった感情的なエピソードがあったからこそ好きになれた部分があるはずです。

 

それを丸々削ってしまったUSUMは、完全版になりきれていない気がします。

 

そう考えた場合、USUMはサンムーンと時間軸が少しズレているため、違う作品になっていたと解釈できるのかもしれませんね。

 

USUMの面白かった点

『マンタインサーフ』は、ポケモンシリーズのミニゲームの中で1位2位を争う面白さだったと思います。

 

プレイ中の風景もアローラ(ハワイ)を感じることができ、朝、夕日、夜とそれぞれ景色が変わる仕掛けも良かったです。

 

何より、BPを溜められるので楽しく稼げるのが魅力ですね。

 

ポケモンバンクを長期間利用している方には稼ぐ必要がないBPですが、新規ユーザーは稼ぐ必要がある要素なので、こういったミニゲームはどんどん採用して欲しいと思いました。

 

USUMの悪かった点

ポケットモンスターは、新規ユーザーも楽しめるように難易度が優しく設定されている作品でした。

 

ただ、今回のUSUMは少々難易度が高めに設定されていた気がします。

 

序盤の先生やイリマは、レベルをそれなりに上げていなければやられてしまう場合があります。

 

他にも、ぬしポケモンが呼び出す仲間が非常に相性が良く、レートバトルの経験がない小学生は面食らう場面が多々あったことでしょう。

 

そして何より、ウルトラネクロズマがシリーズ最高峰といえるぐらい強敵なラスボスでした。

 

旅パーティに基礎ポイントを振るユーザーはほとんどいないため、レベル60のウルトラネクロズマを倒す術はレベルをしっかり上げるぐらいしかありません。

 

道具を使ってステータスを強化することが最良の手ですが、レベルが低すぎると道具で強化しても間に合わずにやられる場合があります。

 

サンムーンを購入したユーザーは強いポケモンを交換で持って来られますが、USUMから始めた新規ユーザーには高難易度すぎるラスボスだったといえるでしょう。

 

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まとめ

ポケモンシリーズも20年以上となり、初期の作品を知らない方も多くなってきました。

 

レインボーロケット団でワクワクするポケモンファンがいる中、「この人たち誰?」と思っている方もいるということです。

 

そういったズレが、今回の酷評へと繋がったといえるでしょう。

 

全年齢対象と表記している以上、ポケモンシリーズもやり方を変える必要があるのかもしれませんね。

 

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